【ご来場の皆さまへ】
田辺竹雲斎は初代竹雲斎から130年に渡り竹工芸を受け継いできました。
真っ直ぐ伸びる竹。風に揺られ鳴る笹の音。四季折々に変化する竹は日本人の美意識の象徴であると思います。
竹雲斎には「伝統とは挑戦なり」という家訓があります。
竹の伝統を受け継ぎながら、日本の美意識を現代アートとして表現している作品をぜひご覧ください。
編み重なり循環する素材
インスタレーションで使用する竹ヒゴは5000本を越えます。竹は一本一本手作業で割り、巾を揃え、丁寧に小刀で面を取りヒゴを作ります。
そしてひとつひとつ丹念に編み込み、作品の形を形成していきます。完成したインスタレーションは展覧会の期間が終わればすべて解き、
元の竹ヒゴの状態に戻すことでまた新たな作品を生み出す素材となります。竹のインスタレーションプログラムは2011年に始まりました。
虎竹のヒゴは毎年新しく作り足し過去使用したヒゴと一緒に編み込むことで、まるで樹の年輪のように幾重にも重なっていきます。
竹の持つ表情はその年その年の候により変化するため、少しずつ変わりゆく自然の年月を感じることができるのです。
編み重なる竹は循環しその場所その時を感じ、そして過去から現在につながり自然がもたらす虎班の竹。新たな未来の世界を創造していきます。
自然がもたらす虎班の竹
インスタレーションの制作には、高知県須崎市のある谷にしか生息しない 虎竹(とらちく)を使用します。
その谷の土壌でしか育たない虎模様の班が表われる不思議な竹です。
竹の生育には、土や湿度・気温など環境が深く影響します。その土地が竹を育てるのです。
ですが谷の中でも全ての竹に班が現われるわけではなく、温暖化などによる環境の変化でその数は年々減少し、
今では20本に1本しか見られなくなりました。
職人の方々が丹念に手入れをされた虎竹の竹林。青々と立ち並んだ竹に浮かぶ虎斑模様の美しさには心を奪われます。
竹から湧き出る神秘性を感じ、それに呼応するように自分の内から湧き出たエネルギーが一体となっていく感覚を得ます。
須崎の土と水が育てる虎竹は、まさに自然がもたらす生命の素材です。
世界最大級のプラネタリウムを擁する
名古屋市科学館監修のもと、
銀河系や宇宙の神秘にまつわる
クイズラリーをお楽しみください。
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七夕について
そうめんを白い糸や赤い糸に見立てて、機織りが上達しますように、出会いがありますようにと願いを込めて、七夕にそうめんを食べたという説があります。また平安時代に健康を祈るため七夕にそうめんを食べたという記録があります。全国乾麺協同組合連合会 / 一般社団法人 乾めん・手延べ経営技術センターによる「七夕・そうめんの日」の記載
(https://www.kanmen.com/topic/tanabata.html)より
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太陽系について
誕生したての月は白い石(斜長石)で覆われていました。その後巨大な隕石が何度も月に落ち、月面に巨大なくぼみを作りました。その底から溶岩が溢れ出て固まったのが黒い部分(玄武岩)です。月の海と呼ばれますが、水があるわけではありません。1969年にアポロ11号が「静かの海」に着陸し、初めて人類の足跡を月に残しました。今ふたたび人類を月に送るアルテミス計画がアメリカのNASAを中心に進められており、2025年に2名の宇宙飛行士が月に降り立つ予定です。
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